(日本の漆器を未来へ) 漆の木を植えています
漆の木を植えています
「めぐる」を通して、会津産の漆を育てる。
それは、このお椀を受け継ぐ子どもたちのために。
親から子へ、そして孫へ。いのちが巡るように、「めぐる」は旅をします。
漆器の良さは、長年使って少し疲れても、塗り直しをすれば新品同様に生まれ変わること。割れや欠けも修理が可能です。
そのために必要なのが、原料である漆。しかし今、国産の漆は全流通量の2%程度になってしまい危機的な状況にあります。
そこで、「めぐる」をご購入いただくと、その売上の一部は、「NPO法人はるなか・漆部会」による会津での漆の植栽活動へ寄付されます。そこで育てられた木から採られた漆で、将来、あなたのお椀の塗り直しをすることを目指しています。
そして、その修理の仕事は、産地の若手職人たちが担います。

漆の木が育つまでには約15年の月日がかかります。その間、まっすぐすくすくと成長するように、下草を刈ったり、つる草を取り除いたりと人が手をかけてあげることで質の高い漆が取れるようになります。
今後、「めぐる」をご購入いただいたお客様向けに、会津で漆の植栽活動に参加したり工房で作り手と交流したりすることができる特別な体験ツアーも開催予定です。
やがて、漆の木が育つ頃、あなたの器にも修理の時が訪れます。修理の仕事は、会津漆器の若手職人たちの仕事へと繋がっていきます。修理は有料となりますが、購入価格の1/3程度の金額で塗り直しができます。
「めぐる」は世代を超えて、作る人と使う人の縁が繋がっていく器です。




NPO法人 はるなか・漆部会について
会津において、10年に渡り漆の木を育てる活動を市民の力で行っているNPOです。植栽地は会津若松市や喜多方市の中山間部に3箇所あり、約900本の漆の苗を育てています。活動メンバーは、幅広い年代の漆器職人や一般市民など約30名。4月〜12月の休日を利用し、植栽地に集まって土地を開墾し、漆の苗を植えたり下草を刈ったりする作業をしています。15年育てた漆の木1本から採れる漆液の量は、僅か牛乳瓶1本分(200ml)ほど。漆の生産が安定する3,000本の植栽を目指して、はるなか漆部会は息の長い活動を続けています。
