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日月の木地固め | 第6期とつきとおか日記⑥

2020年8月15日とつきとおか日記 

いよいよ第6期の「めぐる」も木地づくりが全て終わり、漆塗りの段階に入りました。

「日月(にちげつ)」の器の塗りを担当いただいているのは、会津漆器を代表する塗師のお一人である冨樫孝男さん。冨樫さんの工房・塗師一富では、若手のお弟子さん3人も共に活躍されています(うちお1人は市内で独立されています)。


さて、「漆塗り」というと皆さんどんなイメージでしょうか?

完成した製品になってしまうと、普通は表面しか見えないので、木地に何回かツヤツヤした漆が塗られているイメージだと思います。

でも本当は、漆塗りの下には、漆と様々な素材を組み合わた「下地」が何層にも重なっているんです。そして、それが「ぬりもの」としての強度と美観を決める最大の理由になっています。

そんな下地作業の一番最初の工程は、出来上がったばかりの木地に漆を摺り込んでいく「木地固め」の作業です。

木固めは、生漆(きうるし)と米糊(こめのり)を混ぜたものを染み込ませて、木の表面を保護していきます。

木固めをすることによって、木はそれ以上湿度や温度の影響を受けにくくなるので、狂い(ゆがみ)が出ないしっかりした素地になっていきます。


器の赤ちゃんのような真っ白な木地が、ミルク色の漆を吸って色づき、なんだか丈夫な体になっていく様を想像してしまうような、そんな工程です。


<今回の動画>

漆は空気に触れるとすぐに酸素と反応して色が濃くなります。そんな色の変化の様子も楽しんでいただけるこの工程の動画は、こちらからご覧ください。

冨樫さんの手さばきがとても美しいので、今回は、BGMと共に少しゆっくり見ていただけるような静かな映像にしました。



こうして、内側の木地固めが終わった器たち。
数日後、外側も同じように木固めされていきます。

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