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先日、福島県中地域の小学校の図工部(美術科)の先生方の研究会にお招きいただき、「猪苗代漆林計画(いなわしろうるしりんけいかく)」から平井と貝沼が、漆の出張ワークショップを開催してきました。
会場は二本松市の渋川小学校、40名の先生方が集まられていました。
午前中は研究会議を開催されていた皆さん、お昼を挟んで午後の時間は、県内の地場産業を支える「素材」のことを学ばれたいということで、今回、私たちに白羽の矢が立ちました。
そこで、「そもそも漆とは?」「ペンキやボンドと何が違うの?」というところから、映像や実際の道具なども見ていただきながら貝沼が解説し、漆掻き職人でもある平井からは、漆を採取する仕事の面白さと大変さ、そしてその大元となるウルシの木が枯渇している現状などをお伝えしました。
そんな話を織り交ぜつつ、メインは、実際に平井が採った会津産漆を使った、自分だけの箸づくりワークショップ。2年前に水害でウルシの木が流された話には皆さん、とても驚かれていました。その際の貴重な漆の一滴一滴を実感しながら、皆さん丁寧に塗っていただいていました。
それからもう一つ、私たちのワークショップで使っている箸木地は、能登産のものです。木地を仕入れている輪島の会社さんの話もお伝えしつつ塗っていただいたので、皆さん、尚更感慨深げでした。
地域内外の子どもたちにも漆のことを伝えていくのが、私たち「猪苗代漆林計画」の夢の一つでもあります。今回、小学校の先生方にお伝え出来たことで、またこれからの展開や繋がりにも発展していきそうで、楽しみです。
今回、素敵な機会をいただいた小教研図画工部の先生方、ありがとうございました。