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来年の十月十日の物語が既に始まっています(その3)

2020年5月15日とつきとおか日記 

めぐるの十月十日(とつきとおか)のはじまりのお話。

“漆器の木地はどこからやってくるんだろう?”

今日は、その第3回目です。

これまでの2回は会津産のトチの木がやってくるお話でしたが、今やトチ材は会津でもなかなか出る量が限らています。(全国的な話として、資源量の問題だけでなく、今トチの木が残っているのが山奥になっていることや近年はテーブル材として人気のため漆器木地としての確保が難しくなっていることなど、要因は様々のようです。)

ですので、今後も安定して良質な材で漆器づくりができるよう、今回は、南会津舘岩にある「きこりの店オグラ」さんにお願いし、岩手県の原木市場から木材がやってくることになりました。(魚介類と同じように、木材も市場で競りがあるんです。)

岩手の原木市場の様子です

そして、4月中旬、南会津に届いた木材をきこりの店オグラさんで製材する工程が行われました。

めぐる日月の木地師・石原さんご夫妻と共に、届いた木材を確認します。
今回もとても良質な材ということでひと安心しました。

オグラさんの自社工場で、専門の職人さんの手によって板の状態に製材されていきます。

この製材作業の様子はこちらから動画でもご覧いただけます。

そうして4月末、製材された木材が木地師・石原さんの工房に搬入されました。

きちんと乾くように、間に角材を挟んで「桟積み(さんづみ)」していきます。

こちらが桟積みされたトチ材(の一部)です。これから1年かけてじっくり乾燥させていきます。


こうして今年、めぐるは今後の木地材料を十分に準備することが出来ました。

今は、漆器産業を見渡しても、こうして「丸太買い」という方法で木材をまとめて確保すること自体が少なくなってきています。

めぐるは「十月十日(とつきとおか)」のシステムを通じて、器をお使いいただく皆さまに共同購入していただく仕組みにより、このように確かな材料をまとめて準備することが出来始めています。

そしてそのことで、きちんと素性が分かる材料で器をお作りし、その情報をお使いいただく方にもお伝えすることができます。
さらに、新商品のお猪口「めぐるのしずく」の作り方がそうであるように、1本1本の木のいのちを大切に余すことなく活かしていくことが出来ます。

お使いいただく方も一緒に、このようなものづくりに向けてご参加いただいていることに改めて感謝すると共に、山から食卓までの物語が繋がるものづくりに引き続き取り組んでいきたいと考えています。


なお、めぐるの木地材料から生まれる新商品のお猪口「めぐるのしずく」についての詳細は、こちらからご覧ください。

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